ボリッチ大統領、TPP11の2022年内批准見通しに言及

(チリ、カナダ、日本)

サンティアゴ発

2022年11月22日

チリのガブリエル・ボリッチ大統領は1117日、タイで行われたAPEC首脳会議の機会を捉えて、カナダや日本の首相らと2国間会談を実施した。

会談後の報道陣向けの会見でボリッチ大統領は、カナダのジャスティン・トルドー首相との会談において、環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP、いわゆるTPP11)とチリ・カナダの2国間自由貿易協定(FTA)における「投資家と国との間の紛争解決(ISDS)」メカニズムを含む投資の章について、チリ・カナダ両国政府が継続的な改善を促進するための共同宣言に署名したと発表した。

同時に、チリのアントニア・ウレホラ外相は、チリ政府がTPP11を批准する前に各国に求めていた、チリはTPP119章第B「投資家と国との間の紛争解決(ISDS)」メカニズムを適用しないというサイドレター(協定付属文書)への署名をカナダ政府は行わない方針であることを明らかにしている。現状、サイドレターを通じたチリ政府の外交姿勢に対し、支持を表明している国はメキシコとニュージーランドの2カ国のみ。ボリッチ大統領は、すでに国会での承認を得ているTPP11法案(20221013日記事参照)の批准を保留していることに対して、「国会の決定に従わないことを意味するわけではなく、年内に批准される」と発言している。

加えてボリッチ大統領は、日本の岸田文雄首相との会談については、国際情勢、特にロシアのウクライナ侵攻、アジア太平洋情勢、北朝鮮の核開発がもたらす脅威について話し合い、チリがこれらの脅威に立ち向かうための多国間主義を常に支援してきたとコメントした。また、日本とチリはお互いがTPP11の加盟国であるとともに、長年の自由貿易協定により交流が盛んであり、今後も両国の関係をさらに進化させるべく話し合いを行ったとも述べた。

(岡戸美澪)

(チリ、カナダ、日本)

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