スタートアップイベントでインド企業と日系企業が協業・連携を模索
(インド)
ベンガルール発
2022年11月22日
11月10~12日に開催されたインド国内最大級のスタートアップイベント「テックスパークス(TechSparks)2022」において、ジェトロは日系企業とインド・スタートアップ企業とのスピードデーティング(注1)を行った。同イベントには、インド・スタートアップとの協業・連携の可能性を探る日系企業が多数参加した。
テックスパークス2022は、スタートアップに特化したメディアのユアストーリー(YourStory)が主催し、今回で14回目、リアルでは3年ぶりの開催となった。グーグルやマイクロソフトおよび現地エコシステムがパートナーとなり、11月10~12日の3日間の会期で、約2,400人が参加した。インドのユニコーン企業で、配車アプリの国内最大手であるオラのCEO(最高経営責任者)バビシュ・アガワル氏らが基調講演に登壇したほか、WEB3やフィンテック、SAAS、ビッグデータなど、9テーマのセッションが行われた。
テックスパークス2022基調講演の会場(ジェトロ撮影)
中日の11日には、ジェトロはユアストーリーと「エンタープライズ・コネクト(Enterprise Connect)」を共催し、日系企業8社が参加した(添付資料表1参照)。同イベントでは、インドのスタートアップから日系企業に対する熱心なプレゼンテーションが行われ、日系企業側が共同研究や投資の可能性を探った。イベントに参加したある日系企業は「将来的にパートナーとなりうるスタートアップが複数あり、今後も商談を続けていきたい」と手応えを感じた様子だ。イベント終了後にはネットワーキングディナーが開催され、今注目のスタートアップ30社「テック(Tech)30」(添付資料表2参照)などとの交流も行われた。
エンタープライズ・コネクトでのスピードデーティングの様子(ジェトロ撮影)
最終日の12日には、ニルマラ・シタラマン財務相が基調講演を行った。そして、これからの10年間はあらゆる技術が社会を主導するだろうとの見方を示した上で、インドでのイノベーションを成功させるには、費用対効果が高く、利用者や用途の拡大にも耐えうるようなビジネスであることが必要との見解を示した。
(注)複数の相手と10分程度ずつ1対1で行うお見合い形式の商談。
(松田かなえ)
(インド)
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