米国務省、日本への渡航注意レベルを1に引き下げ
(米国、日本)
ニューヨーク発
2022年10月13日
米国国務省は10月11日、日本への渡航勧告レベルを「レベル3:渡航を再考せよ(Reconsider Travel)」から、レベル2を飛ばして、最低の「レベル1:通常の注意を払うこと(Exercise normal precautions)」に引き下げた。同省は2022年4月18日に「レベル4:渡航を中止せよ(Do not travel)」からレベル3に引き下げていた(2022年4月20日記事参照)。
レベル1の国に関しては、旅行時の注意点などは特に書かれていない。国務省の渡航勧告レベルは、新型コロナウイルス感染リスク以外に、各国での公衆衛生に関する指標や医療へのアクセス、犯罪、出入国条件、米国政府による緊急時の対応能力などに基づいて定めている。今回のレベル引き下げは、日本での水際対策が大幅に緩和された11日と同日になっているため、日本での出入国条件の緩和も大きく影響したものとみられる。
なお、米疾病予防管理センター(CDC)が新型コロナ感染リスクのみに基づいて感染リスクを「1:低い(Low)」から「4:非常に高い(Very High)」の4段階で定めていた、渡航注意レベルのシステムは現在廃止されている。CDCによる各国への渡航注意情報に関しては、渡航先(Destinations)のページで国名を選ぶことで確認できる。同ページでは、新型コロナを含む公衆衛生に関する情報が含まれている。日本のページでは、新型コロナワクチンに関して、A・B型肝炎などのワクチンと併せて接種を完了しておくことを推奨している。
(吉田奈津絵)
(米国、日本)
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