明治安田生命子会社、米ミネソタ州保険会社の一部事業を買収

(米国、日本)

シカゴ発

2022年10月25日

明治安田生命の米国子会社スタンコープ(本社:オレゴン州ポートランド)は10月18日、生命保険・資産運用事業を展開するセキュリアン・フィナンシャル・グループ(本社:ミネソタ州セントポール)の団体年金に関する管理事業の買収を決定外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、事業譲渡契約を締結すると発表した。この買収によって2社の確定拠出年金制度における管理事務を受託する事業(レコードキーピング事業)が統合される。両社の確定拠出年金制度の販売ネットワークと一連の商品は相互補完性が高く、また全米での地理的プレゼンスをカバーし合うことで、売り上げを伸ばすことが狙いだ。買収は2022年中に完了し、セキュリアンの営業チーム、レコードキーピング事業を支えてきた経営陣はスタンコープにおいて業務を続ける。

2022年9月30日現在、セキュリアンの退職年金プランはあらゆる規模の企業にサービスを提供しており、受託資産額は170億ドル、加入企業数は約2,800企業、加入者数は約31万3,000人とのことだ。また、中小規模の退職年金プランに重点を置くスタンコープも、今後セキュリアンの顧客基盤を活用し、中小企業での事業拡大を図る。

報道によると、明治安田生命は、国内の契約者への配当金を安定的に確保するためには、海外でより多くの利益を生み出すことが重要だと考えているとのことだ(「日経アジア」10月19日)。

(星野香織)

(米国、日本)

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