9月の自動車市場、新エネルギー車の販売は70万台を突破

(中国)

上海発

2022年10月18日

中国自動車工業協会(CAAM)が10月11日に発表した9月の自動車販売台数は前年同月比25.7%増の261万台、生産台数は同28.1%増の267万2,000台で、前月比ではそれぞれ9.5%増と11.5%増だった。9月の自動車市場について、CAAMは「車両取得税免除などの消費支援策が引き続き奏効した。乗用車の販売動向は回復し、かつ成長状態となった。一方、商用車は回復したものの、予想した数値には至らなかった。新エネルギー車の生産台数と販売台数は再び過去最高を更新した」と説明した。

販売台数の内訳は、乗用車が前年同月比32.7%増の233万2,000台、商用車が同12.5%減の27万9,000台だった。うち、新エネルギー車は同93.9%増の70万8,000台で、販売台数の市場占有率は27.1%に達した。輸出は同73.9%増の30万1,000台だった。

1~9月の自動車販売台数は前年同期比4.4%増の1,947万台、生産台数は同7.4%増の1,963万2,000台となった。部門別の販売台数をみると、乗用車は同14.2%増の1,698万6,000台、商用車は同34.2%減の248万4,000台、新エネルギー車は同2.1倍の456万7,000台で、販売台数における市場で23.5%を占めた。輸出は同55.5%増の211万7,000台だった。

CAAMはまた、1~8月の中国の自動車輸出量上位10カ国は、メキシコ、チリ、サウジアラビア、ベルギー、オーストラリア、フィリピン、ロシア、英国、マレーシア、タイと発表した。そのうち、メキシコとタイの増加率は明らかで、それぞれ前年同期比3.2倍と2.8倍だった。新エネルギー車の輸出ではベルギー、英国、タイが上位3カ国だった。

2022年第4四半期(10~12月)の自動車市場に関して、CAAMは「財政部と税務総局、工業情報化部が発表した「新エネルギー車の車両取得税免除期間の延長に関する公告外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(2022年9月28日記事参照)は、新エネルギー車関連企業に自信を与えた。交通運輸部が発表した外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます貨物車両に対する全国の有料道路通行料の再減免(減免期間:2022年10月1日~12月31日)は、商用車市場の景気回復に効果的な影響力を持つと予測される。この一連の支援策のもと、第4四半期では、自動車の生産台数と販売台数は引き続き増加し、新エネルギー車市場と輸出は引き続き好調に推移し、年度目標を達成するだろう」と述べた。

(宋青青)

(中国)

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