9月の自動車生産、2019年5月以来の高水準

(タイ)

バンコク発

2022年10月28日

タイ工業連盟(FTI)は10月20日、9月の自動車生産台数が前年同月比28.0%増の17万9,237台だったと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした(添付資料表参照)。2019年5月以来の高い水準になった。全体の40.8%を占める国内販売向けは24.3%増の7万3,047台、輸出向けは30.6%増の10万6,190台だった。部門別では、乗用車が13.7%増の6万1,468台、ピックアップトラックなどの商用車が37.0%増の11万7,769台となった。

生産台数は2022年1~9月累計で、前年同期比12.6%増の136万4,037台だった。輸出向けが0.6%増の70万3,553台、国内販売向けが28.9%増の66万484台となった。部門別では、乗用車が4.7%減の41万7,141台、トラックなどの商用車が22.3%増の94万6,896台だった。

9月の国内販売台数は前年同月比15.6%増の7万4,150台で、国外からの旅行客や投資家の増加に伴う国内経済の回復、政府による国内旅行刺激策、農家の所得増などによりプラスとなった。1~9月累計では、前年同期比19.1%増の63万3,687台だった。

9月の輸出台数は前年同月比36.0%増の10万389台で、半導体部品の供給増により、欧州市場を除くほぼ全市場向け輸出台数が上昇した。完成車の輸出額は50.8%増の約675億バーツ(約2,633億円、1バーツ=約3.9円)となった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は37.8%増の約911億バーツだった。

1~9月累計の輸出は、完成車の輸出台数が前年比4.3%増の70万6,444台で、輸出額は10.4%増の約4,355億バーツとなった。完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は8.5%増の約6,426億バーツだった。

(高谷浩一、ナパッサワン・ブンサンサーム)

(タイ)

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