タイ保健省、食品添加物の使用基準の改定案について意見公募

(タイ)

バンコク発

2022年10月19日

タイ保健省食品医薬品局(FDA)は同局ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで、保健省告示第418号「食品添加物の使用基準、条件、方法、比率の規定(第2版)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(英語仮訳外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます日本語仮訳PDFファイル(153KB))のAnnex1およびAnnex2(注)の内容を改定する案について、2022年11月1日まで意見公募を行っている。同告示をめぐっては2022年2月にも意見公募が行われていた(2022年2月22日記事参照)。前回の意見公募時はコーデックス(Codex)委員会食品添加物部会での決議などを踏まえた改定案になっていたのに対し、今回の意見公募では、食品製造技術の向上、国民の安全保護、国際基準との整合性に伴う改正案とされている。

Annex1では各食品添加物の使用基準などが食品の種類ごとに定められているが、今回示されている改定案では、一部の食品添加物の最大許容量の基準が変更され、また備考として示されている使用条件が追加または削除されている。さらに、乳化剤、安定剤、光沢剤、着色料、人工甘味料などを中心に、一部の食品添加物については使用基準そのものが削除、つまり原則使用できなくなるとされている。Annex2の備考(使用条件)の内容も、既存の他の保健省告示と連携させるかたちで一部修正されている。

本改定案の施行の有無やその時期、施行された場合の移行期間の有無などについては、現時点では明らかにされていない。現行の保健省告示第418号の施行時には、施行前に既に承認されていた食品については2年間の移行期間が設けられていた。

(注)保健省告示第418号は、Annex1では各食品添加物の使用基準などを食品の種類ごとに定め、Annex2ではAnnex1に記載された食品の種類の定義や備考の内容を解説している。同告示で規定していない食品添加物を使用する場合や、同告示に適合しないかたちで食品添加物を使用する場合には、FDAの承認を得る必要がある。同告示の内容は補足通知外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます日本語仮訳PDFファイル(246KB))で補足・解説されている。現在の使用基準などについてはFDAのデータベース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでも確認が可能となっている。

(谷口裕基)

(タイ)

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