9月の自動車販売は21.2%増、祝祭シーズンで需要回復傾向
(インド)
ベンガルール発
2022年10月26日
インド自動車工業会(SIAM)は10月13日、自動車統計(出荷ベース)を発表した。2022年9月単月の乗用車〔多目的車(UV)とバンを含む〕の国内販売台数は、前年同月比91.9%増の30万7,389台となり(添付資料表1参照)、5月以降、5カ月続でプラス成長を記録した。2022年4月~9月の乗用車販売台数は前年同期比39.6%増の193万6,740台だった。また、自動車全体(乗用車、二輪車、三輪車)の9月単月販売台数合計は、前年同月比21.2%増の209万3,286台だった。
部門別でみると、一般乗用車は前年同月比2.2倍の14万2,727台、UVは72.7%増の15万1,759台、バンは59.0%増の1万2,903台を販売した。
メーカー別の乗用車販売をみると、首位マルチ・スズキの販売台数は前年同月比2.35倍の14万8,380台、地場のマヒンドラ&マヒンドラは2.6倍の3万4,508台と、前年同月に比べ販売実績を大きく伸ばした。韓国の現代は50.2%増の4万9,700台を、起亜は79.1%増の2万5,857台を販売した。日系ではほかに、トヨタ・キルロスカが65.6%増の1万5,376台、ホンダが28.8%増の8,714台と伸ばした(添付資料表2参照)。なお、地場のタタ・モーターズはSIAMの9月単月の統計には含まれていないが、同社発表によると4万7,654台(前年同月比85%増)を売り上げたもようだ。
車種別の販売台数上位は、一般乗用車では、スズキのコンパクトモデル(「スイフト」「ワゴンR」など計7万2,176台)、同ミニモデル(「アルト」など計2万9,574台)だった。また、UVでは、マヒンドラ&マヒンドラ(「ボレロ」など計1万8,437台)、スズキ(「ブレッツァ」など1万5,445台)といった、コンパクトUVが引き続き売れ筋だ。
9月単月の二輪車販売は173万5,199台で、前年同月比12.9%の増加となった(添付資料1、3参照)。主要部門のオートバイは17.6%増の111万4,667台を、スクーターは8.6%増の57万2,919台を販売したが、モペッドは22.8%減の4万7,613台と販売が失速する傾向が続いた。
(松田かなえ)
(インド)
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