インド工科大学ハイデラバード校で就職説明会「JAPAN DAY」開催

(インド)

ベンガルール発

2022年10月12日

IT拠点の一大集積地として知られる、インドのハイデラバードにおいて、3年ぶりとなるリアルでの日系企業の就職説明会「ジャパンデイ(JAPAN DAY)」が9月24日、インド工科大学ハイデラバード校(以下、IITH)でジェトロ、JICA、IITHとの共催により開催された。優秀なIT人材で注目されるインドの中でも、同地はイノベーション施設開設(2022年7月11日記事参照)などで知られている。当日は320人以上の学生が参加し、午前中に行われた日系企業のプレゼンテーションセッションでは、講堂に立ち見が出るなど盛況を博した。

写真 開式のあいさつをするムルティ教授(ジェトロ撮影)

開式のあいさつをするムルティ教授(ジェトロ撮影)

本イベントは、12月1日のIITHからの就職解禁を前に、インド人学生の採用に意欲のある日系企業が学生に対して知名度を向上させる目的で、2018年から実施している。IITHは、日本政府による支援で設立された工学・科学技術系大学で、高等教育の世界的評価機関によるインド国内での大学ランキング(QS World University Rankings)において、2022年は200校中14位にランクインするなど、国内トップレベルの人気を誇る大学だ。

日本からは10社が参加し、スタートアップ企業では、アジラ、プログミー、AWL(アウル)、アイムビサイドユーが、また大企業および中堅中小企業では旭化成、富士通、デンソー、DeNA(ディーエヌエー)、メルカリ、高砂電気工業が参加した。

当日は、各企業が自社製品の特徴や、仕事のやりがいなどを紹介するとともに、実際に日本での就業経験を持つ同校OBから、日本における就業環境についてプレゼンテーションを行われ、日本で働く魅力を発信した。午後には、各教室に分かれ学生と企業との質問・交流のセッションを設け、学生から多くの質問が寄せられた。

同校教授のB.S.ムルティ氏は開式あいさつにおいて、「このイベントは、学生が日本での仕事・文化・生活・キャリアパスについて理解を深める重要で貴重な機会だ。日系企業としてもIITHの学生との交流を通じて、彼らの高い能力やポテンシャルに触れることができるだろう」とコメントした。

(松田かなえ)

(インド)

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