9月のCPIは前年同月比83%の上昇、政策金利は引き下げ

(トルコ)

イスタンブール発

2022年10月07日

トルコ統計機構(TUIK)の発表(10月3日)によると、2022年9月の消費者物価指数(CPI外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)上昇率は、8月の前年同月比80.21%から83.45%にさらに上昇し、1998年7月(85.3%)に次ぐ高水準となった。同様に、国内生産者物価指数(D-PPI外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)上昇率も151.50%と、主にエネルギー価格の上昇を背景に、前月の143.75%から上昇しており、コストプッシュ圧力は衰えていない。

9月のCPI上昇率は、運輸(前年同月比117.66%)、食品・飲料(93.05%)、住宅・光熱費(84.67%)が牽引した。主要商品項目のうち、食品では加工食品(102.90%)の上昇が著しい。また、電気ガス価格の上昇などを要因にエネルギーが132.98%と著しい上昇をみせたほか、耐久消費財(89.96%)の上昇も目立った。サービス部門では輸送(97.98%)の上昇が顕著で、ホテル・レストラン(81.34%)とともにサービス部門全体を57.76%上昇へと押し上げた。なお、前月比では、住宅・光熱費(9.99%)の上昇が大きく、また新学期の開始に伴い、教育(6.99%)が押し上げ要因になった。

D-PPI上昇率は、通貨リラの下落(年初以来28.0%減価)に加え、エネルギーなどの国際商品価格上昇の影響が続いている。項目別では、エネルギー(前年同月比347.35%)や中間財(129.59%)など、輸入価格の影響が大きい部門での上昇が目立っている。

また、イスタンブール商業会議所(ITO)が9月29日に発表したイスタンブール市の小売物価の上昇率は、8月に記録された前年同月比99.91%から9月には107.42%まで上昇した。さらに、TUIKの発表と同時に発表された、独立調査機関ENAグループの調査結果によると、9月のCPIは前年同月比186.27%の上昇とされ、政府発表と大きく乖離している。

一方、トルコ中央銀行は9月22日、2カ月連続となる100ベーシスポイント(bp=0.01%)の利下げを実施し、政策金利(1週間物レポ金利)を12%とした外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。実質金利はマイナスとなっているが、レジェップ・タイップ・エルドアン大統領は9月28日、「中銀による利下げは続く。年内に金利が1桁台まで下がることを望む」と述べ、「低金利によって、インフレは2023年初から落ち着くだろう」とし、各国がインフレに対して利上げをする中、利下げを続ける独自の方針を示している。

(中島敏博)

(トルコ)

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