ジェトロがビジネスミッションを派遣、リヤドで現地企業と交流

(サウジアラビア、日本)

リヤド発

2022年10月12日

ジェトロは10月9~12日の4日間、サウジアラビアでのビジネス支援を目的としたミッションを首都リヤドと第2の都市ジェッダに派遣した。今回のミッションには電子機器メーカーや食品メーカー、映像・ソフト制作業、物流業、旅行業など合計15社1団体の計20人が参加した。

9日はリヤドで、投資省(MISA)やNIDLP(注1)、NEOM(注2)などから、サウジアラビア政府が取り組んでいる施策・プロジェクト概要についての説明を受けた。MISAは「日・サウジ・ビジョン2030」の枠組みへ、より多くの民間企業に参画してほしいとの期待を示した。

写真 サウジアラビア政府関係者からの説明(ジェトロ撮影)

サウジアラビア政府関係者からの説明(ジェトロ撮影)

企業訪問では、国内大手飲料メーカーのガルフ・ユニオン・フーズ(Gulf Union Foods)など、リヤド市内の工場団地MODONに入居する3社を訪れた。在サウジアラビア日本大使館での懇親会では、サルマン・ビン・バンダ・ビン・アブドゥルアジーズ・アール・サウード王子も来賓として参加し、サウジアラビア関係者との交流が行われた。

10日には日本企業とリヤド商工会議所メンバーなど約20社との商談会を実施し、積極的な交流が進んだ。

写真 リヤド商工会議所メンバーとの商談会の様子(リヤド商工会議所提供)

リヤド商工会議所メンバーとの商談会の様子(リヤド商工会議所提供)

その後、2023年の完工に向けて建設中のリヤドメトロを訪問して、プロジェクト概要の説明を受け、メトロに試乗した。メトロは総延長176キロで、6路線・85駅を結ぶ予定だ。日立製作所がイタリアの鉄道システム子会社アンサルドSTSとフランスのアルストムの2社との共同で、リヤドメトロ3~6号線の運行と保守サービス運行、旅客案内、施設管理、駅、車両や変電設備といった幅広いインフラ保守業務を受注している。

(注1)National Industrial Development and Logistics Program。「ビジョン2030」のうちのプログラムで最大規模であり、産業、鉱業、エネルギー、物流分野などへ2030年までに4,500億ドルの投資を呼び込むプログラム(2019年2月1日記事参照)。

(注2)サウジアラビア北西部で計画されている新たな産業都市計画。

(林憲忠)

(サウジアラビア、日本)

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