UAEの大統領と首長、英エリザベス女王の死去に哀悼の意表明
(アラブ首長国連邦、英国)
ドバイ発
2022年09月13日
アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領(アブダビ首長)は9月9日、英国のエリザベス女王の死去を受け、新国王となったチャールズ3世に対して哀悼の意を表するとメッセージを送った〔9月9日付国営エミレーツ通信社(UAE)〕。ドバイのムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム首長と、他の5首長国の首長も同様のメッセージをそれぞれ送っている。大統領府は、9日から国全体で3日間の喪に服すとともに、半旗の掲揚を行うことを決定した。19日に執り行われる女王の国葬に誰が参加するかは、12日時点では報じられていない。
UAEと英国の関係は深い。UAEは1971年に独立するまで英国の保護領だった。エリザベス女王は独立後にUAEを1979年、2010年の2度訪問している。UAEからも独立前の1969年に、後のUAE初代大統領となるザーイド・ビン・スルタン・アール・ナヒヤーン・アブダビ首長が英国を訪問し、女王と面会している。1989年にも大統領となった同首長が、2013年には後継者のハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領が女王を訪問している。
また、ドバイのムハンマド首長やハムダン・ビン・ムハンマド・アール・マクトゥーム皇太子などの王族が英国で学んだ。UAE国内には12万人以上の英国人が暮らし、国内人口の1%以上を占める。アブダビ・エティハド航空のグループ最高経営責任者(CEO)、ドバイ・エミレーツ航空の社長はいずれも英国人であるなど、英国人はUAEのビジネス界で要職に就くことも多く、同国内のビジネスを支えている。
ドバイ市内では半旗が掲揚されている(ジェトロ撮影)
(山村千晴)
(アラブ首長国連邦、英国)
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