一般家庭を対象に9~12月の電気料金を助成

(タイ)

バンコク発

2022年09月26日

一般家庭の電気利用者に対し、2022年9月から12月までの4カ月間、電気料金を助成する措置が9月13日の閣議外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにおいて承認された。タイでは、電気料金に燃料調整金(FT)が含まれているが、エネルギー価格の上昇によりFTが引き上げられている(注)。結果的に、電気料金も値上げが続き、9月の電気料金は過去最高となった。本措置により、電気料金のうちFTの引き上げ分に対して、以下のとおり、毎月の電力消費量に応じて一定割合の金額が補助されることになる。

  • 300キロワット時(kWh)以下:1kWh当たり0.9204バーツ(約3.6円、1バーツ=約3.9円)
  • 301~350kWh:1kWh当たり0.515バーツ
  • 351~400kWh:1kWh当たり0.309バーツ
  • 401~500kWh:1kWh当たり0.103バーツ

この補助対策は、全国約2,150万世帯の電気料金の負担減に貢献するために導入される。4カ月で約91億3,000万バーツの政府予算が必要となる見込み。

(注)FTは4カ月ごとに見直されており、直近では9~12月分が1kWh当たり0.9343バーツとなり、5~8月分から0.6866バーツ引き上げられた。

(ナオルンロート・ジラッパパー、藤田豊)

(タイ)

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