GCC諸国居住者のe-Visaオンライン申請が可能に
(サウジアラビア、湾岸協力会議(GCC))
リヤド発
2022年09月07日
サウジアラビア観光省(MOT)は9月1日、同国訪問をより迅速かつ容易にするため、湾岸協力会議(GCC)諸国の居住者が「Visit Saudi」オンラインポータルを通じてe-Visa(観光ビザ)を取得することが可能になると発表した。
この新しい規則により、GCC諸国の居住者とその親族、家事労働者はオンラインでe-Visa申請できる。また、米国や英国、EU居住者、ならびに米国、英国、シェンゲン協定加盟国で発行され一定の条件(注)を満たす商用・観光ビザの保持者は、サウジアラビア到着時にアライバルビザを取得することが可能だ。アライバルビザの料金は480リヤル(約1万8,240円、1リヤル=約38円)、国際クレジットカードまたはデビットカードを使用してサウジアラビア・リヤルで支払う必要がある。なお、観光客はサウジアラビア国内にいる間、常に身分証明書を携帯しなければならない。
サウジアラビアでは、2019年9月27日にe-Visaが解禁され(2019年10月1日記事参照)、現在e-Visaのオンライン申請が可能な国はGCC諸国に加え、日本、韓国、マレーシア、シンガポール、オーストラリア、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツなどとなっている。
サウジアラビアは国家収入を多様化して石油への依存度を下げるため、観光分野の強化に取り組んでいる。2030年までに1億人の観光客を受け入れることを目指し、これまで100万件以上のe-Visaを発行したと観光省は発表している(9月1日付「サウジ・ガゼット」)。
(注)有効期限内で1回以上使用され、発行国からの入国スタンプが押されているもの。
(林憲忠)
(サウジアラビア、湾岸協力会議(GCC))
ビジネス短信 ddbcdd0090ec47c9