日本の医療機器卸し大手オルバヘルスケアホールディングス、タイで合弁会社設立へ

(タイ、日本)

バンコク発

2022年09月15日

日本の医療機器卸し大手のオルバヘルスケアホールディングス(本社:岡山市)は97日、タイで医療機器の輸入販売や開発を行うメディカル・デバイス・イノベーションと合弁会社設立に向けた覚書を締結した。

オルバヘルスケアの前島洋平社長は覚書締結式にオンラインで参加し、「タイはメディカルツーリズムをはじめ、医療分野でASEANのハブ機能を有している。タイを拠点に、急速な高齢化が今後進むと予測されるASEANでのビジネスに注力したいと考えている。オルバヘルスケアとして、医療機器の分野で日本とタイの橋渡しを行いたい」と述べた。

覚書の締結に立ち会ったタイ国立科学技術開発庁(NSTDA)前長官のナロン・シリルーウォウラクン氏は「オルバヘルスケアのタイ法人を通じ、日本から医療分野の技術、テクノロジー、サービスなどがタイに入ってくることを歓迎する。タイはタイ人だけでなく、メディカルツーリズムで世界各国の人が集まる魅力的な市場だ。ぜひタイを拠点にASEANや全世界にも展開してほしい」と述べた。

オルバヘルスケアは今後、日本からタイへ医療機器を輸出するために合弁会社を設立し、輸出入の業務だけでなく、現地のエンジニアを育成し、メンテナンス作業などもタイで行える体制を築く予定という。

写真 オルバヘルスケアホールディングスとメディカル・デバイス・イノベーションの覚書締結(ジェトロ撮影)

オルバヘルスケアホールディングスとメディカル・デバイス・イノベーションの覚書締結(ジェトロ撮影)

(平林拓朗)

(タイ、日本)

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