中銀が0.50ポイント追加利上げ、政策金利は7年ぶりの高水準

(オーストラリア)

シドニー発

2022年09月09日

オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は96日、政策金利を0.50ポイント引き上げ、2.35%とすることを決定した。5月から5カ月連続の利上げで(2022年8月4日記事参照)、政策金利は20152月(2.25%)を上回る水準となった。

RBAのフィリップ・ロウ総裁は「今回の利上げにより、インフレ率を目標圏内(23%)に近づけるよう、国内経済の需給バランスをより持続可能な状態へと促していく」と説明した。また、RBAは今後数カ月にわたり、さらなる政策金利の引き上げを行う可能性を示唆した。

オーストラリアでは、2022年第2四半期(46月)の消費者物価指数(CPI)の前年同期比の上昇率は6.1%上昇(2022年8月2日記事参照)。ロウ総裁は同国のインフレ状況について、「1990年代初頭以降で最も高い水準」と述べ、今後数カ月にわたりCPIが上昇を続けると予測する。世界的なインフレ圧力の強まりに加え、国内でも需要の堅調な伸びや労働市場の逼迫(2022年8月30日記事参照)、一部業界の生産能力の制約が影響し、広範囲にわたる価格の上昇圧力が拡大している。一方、インフレ率は2022年後半にピークに達し、それ以降は目標圏内に向かって低下するとの見通しを前回会合に続いて示した。

ロウ総裁は「オーストラリア経済は堅調に成長を続けており、貿易では、資源や農産品の価格上昇により交易条件が記録的なレベルに達した影響で、国民所得を押し上げている」と説明した。また、近年低水準だった賃金の上昇幅は回復しているが、労働コストの上昇速度も早く、今後も注視していくとした。家計支出面については「高いインフレや金利が住宅ローン金利の高騰とともに家計に圧力をかけている」と述べ、「消費意欲も減退し、住宅価格は下落している」と分析した。

(青島春枝)

(オーストラリア)

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