中銀が0.50ポイントの追加利上げ、政策金利は6年ぶりの高水準

(オーストラリア)

シドニー発

2022年08月04日

オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は82日、政策金利を0.50ポイント引き上げ、1.85%とすることを決定した。5月から4カ月連続の利上げで、政策金利は新型コロナウイルス感染拡大前の20165月(1.75%)を上回る水準となった(2022年7月13日記事参照)。

RBAのフィリップ・ロウ総裁は今回の利上げについて、国内の金融情勢の正常化に必要な措置と説明した。インフレ率の上昇を目標圏内まで戻し、経済の需給バランスをより持続可能な状態にするため、この4カ月連続の利上げを実施したが、引き続き今後数カ月にわたり金融情勢の正常化のためのさらなる措置が必要と指摘した。

オーストラリアでは、2022年第2四半期(46月)の消費者物価指数(CPI)上昇率が前年同期比6.1%となり、「1990年代初頭以降最も高い水準」(ロウ総裁)だ(2022年8月2日記事参照)。この要因として、世界的なインフレ圧力の高まりに加えて、国内で需要の底堅さ、人手不足による労働市場の逼迫や一部の産業での供給能力不足、2022年の洪水被害が影響し、価格上昇が起きていると分析している。インフレ率は年後半でピークに達し、それ以降は目標圏内(23%)に向かって低下するとの見通しを前会合に引き続いて示した。

ロウ総裁はオーストラリア経済の見通しについて、2022年は雇用の堅調な拡大、個人消費の底堅さ、ビジネス・投資の拡大傾向の継続、記録的な貿易増加による国民所得の増加などにより、堅調な成長が続く(RBAによる実質GDP成長率の予測値:前年比3.25%増)が、その後は成長のペースが緩やかになる(2023年、2024年はともに1.75%増)との見通しを示した。

(青島春枝)

(オーストラリア)

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