ジェトロ、化粧品分野の美尚博覧会に初出展

(中国)

上海発

2022年09月02日

中国浙江省杭州市の杭州国際博覧センターで82224日、化粧品分野の第10回美尚博覧会が開催された。世界中から3,000社以上が出展し、新しいデザインや技術を用いた新商品を展示した。上海で毎年開催される同博覧会は、同市の新型コロナウイルス防疫措置の影響を受け、今回は杭州市に会場を変更した。

2022年度ジェトロ中国ハイブリッド型キャラバン(注)の一環として、ジェトロはキャラバン参加企業のうち、スキンケア、除菌・消臭製品、美容関連製品などを扱う中小企業36社を取りまとめ、初めて同博覧会にジャパンパビリオンを出展した。新型コロナウイルス感染の影響から日本と中国間の渡航が難しいことから、オンライン参加と現地代理店によるオフライン参加のハイブリッド形式となった。ジャパンパビリオンでは、出展企業の知名度の向上につなげるため、ジェトロ上海事務所が運営している公式微信(WeChat)アカウントでライブ配信を実施し、出展商品の特徴や魅力を中国消費者に伝えた。

写真 ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

出展者からは「中国では新型コロナウイルス防疫措置により、多くの展示会が開催中止や延期となった中で、久々に展示会にリアル参加できることが非常にうれしい」といった声や、「この博覧会を通じて複数の中国現地企業と面識が持てた。今後、新規商談につながることを期待している」とのコメントがあった。

また、中国化粧品市場のトレンドとして、ブランドのみならず、製品の成分や配合を意識する消費層がいることが挙げられる。化粧品の製造・研究開発を行う広州市曁源生物科技の劉斯亮市場総監によると、美容医療を受ける患者を対象とした商品の市場は潜在能力が高く、今後のスキンケア分野におけるブルーオーシャンとなるだろうと述べた。

(注)2022年度ジェトロ中国ハイブリッド型キャラバン事業は、日用品・生活雑貨分野の中国市場への販路開拓を目的とした商談会やワークショップなど各種支援メニューをセミオーダー形式で提供する事業(2022年度は20224月~20233月末の期間で実施)。

(陳航宇)

(中国)

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