バイデン米大統領、5つの柱の「経済の青写真」を発表、労働者重視の経済政策を強調

(米国)

米州課

2022年09月12日

米国ホワイトハウスは9月9日、ジョー・バイデン大統領およびカマラ・ハリス副大統領が描く経済の青写真を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

この青写真は、5つの柱で構成されており、(1)労働者に力を与える、(2)米国で製造・建設する、(3)家庭に息抜きを与える、(4)米国の産業の競争力を高め、集中を緩和し、より強靭(きょうじん)化する、(5)富ではなく労働に報いる、となっている。労働者重視の経済政策があらためて示されたかたちだ。

各柱について、これまでの具体的な成果として示された内容は、添付資料のとおり。(1)について、より多くの高収入の仕事を提供し、労働組合の結成と職場での尊厳の確保により労働者の力を強化するとしている。(2)については、インフラに投資し、クリーンエネルギー分野の雇用とイノベーションにおいて米国を世界のリーダーにし、製造業の基盤を強化し、米国製品の購入を促進するとしている。(3)については、家庭の負担を軽減し、手頃な価格で質の高い医療、教育、長期介護、住宅、高速インターネット、そのほか必需品へのアクセスを拡大するとしている。(4)については、企業の集中に対処し、マイノリティーや女性が関わるビジネスを含め中小ビジネスや起業を促進し、強靭なサプライチェーンを支援するとしている。(5)については、富裕層や大企業が公平に負担することを保証し、年収が40万ドル以下の世帯には決して増税することなく、労働者中心の税制改革を行うとしている。

(片岡一生)

(米国)

ビジネス短信 b839b4d5fd749270