道交法改正、後部座席のシートベルト着用が義務化
(タイ)
バンコク発
2022年09月13日
タイでは、9月5日に道路交通法が改正され、後部座席でのシートベルトの着用が義務化された。
タイの道路交通法は1979年に施行されたもので、同法の特定の条項は現在の交通状況に適していないことが改正理由の1つとされている。世界保健機関(WHO)の2018年の調査によると、タイは10万人当たりの交通事故の死者数が32.7人となっており、ASEANでは最も死亡率が高く、世界でも9番目となっていた。また、WHOの推計(2018年)では、タイ国内の交通事故で年間2万2,000人以上が亡くなっており、これは1日当たり約60人が交通事故で亡くなっている計算になる。
このような状況から、道路交通法の改正を行い、交通事故を減らし、安全性と利便性の促進を図るとのことだ。なお、シートベルト着用義務に反した場合、2,000バーツ(約7,800円、1バーツ=約3.9円)以下の罰金が科せられることになる。
(平林拓朗)
(タイ)
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