政策金利を75.0%に引き上げ、2022年9回目の利上げ
(アルゼンチン)
ブエノスアイレス発
2022年09月21日
アルゼンチン中央銀行は9月15日、政策金利〔28日物中央銀行債(Leliq)の利率〕を5.5ポイント引き上げて75.0%とした。2022年に入り9回目の引き上げとなった(添付添資料図参照)。前回8月11日には9.5ポイント引き上げて69.5%としていた。
9月14日に国家統計センサス局が発表した8月のインフレ率は前月比7.0%、前年同期比78.5%と高止まりしているため、中銀は、IMFとの約束に基づき実質金利をプラスにするべく政策金利を引き上げた。実質金利をプラスにすることで、ペソ建てで貯蓄するインセンティブを高め、ドルの流出に歯止めをかける狙いがある。
中銀は、今後も物価動向を注視し、政策金利の調整を続ける。中銀が民間エコノミストを対象に8月29~31日に実施したアンケート調査による最新の経済見通しによると、2022年のインフレ率は前年比95.0%となっており、今後も政策金利の引き上げが見込まれる。
(西澤裕介)
(アルゼンチン)
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