GS1バーコードの発行サービスに関する協力契約を締結

(ラオス)

ビエンチャン発

2022年09月09日

ラオス商工省標準測量局国家標準・品質検査センターと中国資本企業のラオ・バーコード・テクノロジーは9月2日、商品識別コードであるジーエスワン(GS1)バーコードの発行サービスに関する協力契約を締結した(「セータキット」紙9月6日)。GS1とは流通コードの管理および流通標準に関する国際機関で、日本を含む116カ国・地域の機関が加盟し、世界で200万社以上の企業が使用している。GS1バーコードは、売買、輸送、医療、電子商取引などに利用されている。

これまでラオスでは、GS1に加盟する流通コード機関が存在しておらず、タイのGS1から支援を受けてGS1バーコードを使用してきた。このため、ラオス産品であっても、バーコード上はタイの国コード番号となってしまい、輸出や販売時に支障を来していたという。今後、(1)GS1加盟のための申請文書の作成、(2)プログラムや機材などラオスGS1システムの構築と人材育成、(3)企業へのバーコード管理と利用に関する広報、(4)技術的相談と品質検査サービス、(5)関係法律の起草の協力、を行うとしている。

ラオスでは近年、国内外企業と協力して標準化を推進する動きが加速している。2022年6月には、技術通信省とラオス企業であるルーサイチャルーンが、通信機器のEMC(電磁両立性)試験やRF(無線)試験、EMF(低周波磁界)試験などの検査および技術標準証明の発行に関する協力契約を締結した。また、7月には、ラオス企業のアジア投資開発建設(AIDC)とベトナムの成分、重量、規格などの評価サービスを行うビナコントロールが、ラオスにおいて輸出入製品の品質管理で協力するための覚書を締結している。

(山田健一郎)

(ラオス)

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