第1四半期のGDP成長率、前年同期比3.97%と4期連続の成長記録

(ボリビア)

リマ発

2022年09月15日

ボリビア統計局(INE)は99日、2022年第1四半期(13月)の実質GDP成長率が前年同期比3.97%と発表した。2021年第2四半期(47月)から4期連続のプラス成長を記録している(添付資料表参照)。

経済活動分野別では、特に成長率の高かった分野として、輸送・倉庫(前年同期比11.09%増)、電気・ガス・水道(8.82%増)、建設(7.07%増)などがある(添付資料図参照)。特に輸送分野は経済の再活性化とともに人々の移動が増加し、航空産業が44.43%成長となったことに起因している。電気・ガス・水道分野は、特に電気需要が9.60%増加したことにより伸長した。建設分野は公共投資や民間建設事業などによって後押しされた。製造業は2.06%の成長を記録。特に食品産業の回復が顕著で、中でも油脂の輸出は12.77%増を達成した。生鮮肉・加工肉製造業も5.78%増と好調だ。非食糧分野では、肥料の原料となる尿素や、リチウム産業の再活性化により化学分野が14.85%成長となったほか、金属分野が主に錫の増産により10.84%成長した。

需要項目別では、財貨・サービス輸出が前年同期比10.30%増、総固定資本形成が7.22%を記録した。民間消費も3.98%増と、政府の公的支援を反映して成長を記録している。ただし、INEは、今期は輸出の成長率が高いが、GDP全体への寄与度は内需が3.36%を占めているとしている。

(設楽隆裕)

(ボリビア)

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