保健省、新型コロナ感染・死亡者減少に伴いマスク着用義務を撤廃

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2022年09月22日

アルゼンチン保健省は9月21日、決議第1849/2022号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公布し、新型コロナウイルス感染・死亡者減少に伴いマスクの着用義務を廃止した。ただし、公共交通機関や職場、学校内、屋内で行われる社会的行事では、マスクの着用を推奨する。また、全国の各自治体は、その疫学的状況や独自の保健戦略に従い、自治体独自の判断を採用することができる。

ブエノスアイレス市では、2022年6月16日付で既にマスク着用義務を撤廃していた(2022年6月17日記事参照)が、現在でも、市内の公共交通機関ではマスクを着用し続けている市民を多く見かける。一方で、レストランやイベント会場などでは、ほぼ見かけない。

この度の保健省決議によると、9月6日までの国内におけるワクチン接種率(2回接種完了)は82.5%、ブースター接種率(3回目)は46.7%に上る。新型コロナウイルス感染による重症化や死亡率は大幅に減少した。また、「現段階では、SARS-CoV-2(新型コロナウイルス感染症)は季節性ウイルスであると言える」とし、今回の決定の背景を説明している。

保健省の9月18日付新型コロナウイルス感染関連状況の週報によると、9月17日までの1週間の新規感染者数は6,175人、死者数は25人で、感染者数および死者数はともに減少傾向だ。累計感染者数は970万3,938人、累計死者数は12万9,855人。

(山木シルビア)

(アルゼンチン)

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