ブエノスアイレス市、屋内でのマスク着用義務を撤廃
(アルゼンチン)
ブエノスアイレス発
2022年06月17日
アルゼンチンのブエノスアイレス市保健省は6月16日、屋内でのマスク着用義務を同日から撤廃すると発表した。同時に、換気が不十分な閉鎖空間でのマスク着用、アルコールによる消毒、ソーシャルディスタンスの維持、新型コロナウイルスの感染症状が発生した場合の検査の受検を継続することで感染を防止することを推奨している。
同市では、2021年10月から屋外でのマスク着用義務を撤廃、3月中旬からは学校でのマスク着用を選択制としていた。これを踏まえて、5月下旬以降の新型コロナウイルス感染者の動向やワクチン接種の状況から、今回、屋内でのマスク着用義務の撤廃を決めた。
同市の新規感染者数は5月22日までの1週間で1万4,585人、29日までの1週間で1万4,670人だったが、6月5日までの1週間で1万1,582人(いずれも市内居住者)と、緩やかながら減少している。市民のワクチン接種率は1回目が97%、2回目が95%。
ブエノスアイレス市中心部では屋外も含め、マスクを着用している市民を現在も多く見かける。サン・アンドレス大学が5月28日から6月8日にかけて全国で行った世論調査(回答者1,043人)によると、「パンデミックは終わった」と考える回答者は12%にとどまり、54%が「パンデミックは終わらず、常態化するだろう」と回答している。市民は新型コロナウイルスとの共生に慣れてきたようだ。
(西澤裕介)
(アルゼンチン)
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