トルドー・カナダ首相、安倍元首相の国葬参列と岸田首相との会談で訪日へ

(カナダ、日本)

トロント発

2022年09月22日

カナダのジャスティン・トルドー首相は9月21日、安倍晋三元首相の国葬に参列し、岸田文雄首相と会談するため9月24~28日に訪日することを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

トルドー首相は、7月の安倍元首相の死去直後にも哀悼の意を表明しており(2022年7月11日記事参照)、国葬参列に際して、強力な味方であり友でもある安倍氏を失ったカナダ国民の哀悼の意を伝えるとともに、日本とのパートナーシップに対するカナダのコミットメントを再確認するとしている。

岸田首相との会談では、日本が2023年にG7議長国を務めるにあたり、共通の優先課題に取り組むとし、日本とカナダの戦略的パートナーシップ、とりわけ、自由で開かれたインド太平洋地域への共同のコミットメントを再確認し、強化するとしている。また、北朝鮮の核兵器および弾道ミサイル開発計画の脅威を含む地域の安全保障問題についても議論することを明らかにした。

トルドー首相は、「安倍氏は、首相在任中にカナダと日本をより緊密に結びつけた、献身的で先見性のある指導者だった。全てのカナダ人を代表し、安倍元首相のご家族とご友人、そして日本の皆様に深い哀悼の意を表する。彼の存在と影響力が失われることを残念に思う」と声明を発表した。

首相府の発表によると、カナダにとって日本はアジアにおける最大の投資国で、日本の対カナダ直接投資額は2021年に460億カナダ・ドル(約4兆9,680億円、Cドル、1Cドル=約108円)に達し、最も重要な経済・商業パートナーの1つとなっている。トルドー首相は、2019年に安倍元首相をカナダに迎え、G7、G20、アジア太平洋経済協力(APEC)、その他の国際フォーラムで数年にわたり緊密に協力してきた。岸田首相とも2022年6月にドイツで会談を行っている。

(飯田洋子)

(カナダ、日本)

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