AP州で、リチウムイオン電池製造工場の試験操業が始まる

(インド)

チェンナイ発

2022年09月28日

ムノース・インダストリーズは9月16日、インド南部アンドラ・プラデシュ(AP)州で、リチウムイオン電池生産工場の試験操業を開始した。州南部ティルパティ県の電子機器製造工業団地(EMC)(2022年7月14日記事参照)内に、30エーカー(約12万1,000平方メートル)、16億5,000万ルピー(約29億7,000万円、1ルピー=約1.8円)の投資規模で建設された。

中央政府のラジーブ・チャンドラセカール電子・情報技術閣外相は、9月16日に同工場を訪問した。インド政府が、2025年度までに電子機器の製造において3,000億ドルの達成目標を掲げていることに言及し、電子機器分野の企業への投資を支援していく姿勢を強調した。

同社は、主にスマートフォン用充電器に使用されるリチウムイオン電池につき、10アンペア電池を1日当たり2万個生産できる能力を有している。将来的には、電気二輪車および電気三輪車用のリチウムイオン電池の生産も検討している。

現地報道によると、インドは現状、リチウムイオン電池の輸入を中国、韓国、ベトナム、香港に頼っているとされる(「ビジネスライン」紙9月14日)。

(浜崎翔太)

(インド)

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