アンドラ・プラデシュ州南部で電子機器産業の集積進む

(インド)

チェンナイ発

2022年07月14日

インド南部アンドラ・プラデシュ(AP)州は6月23日、州南部のティルパティ県(注)の電子機器製造工業団地(EMC)で、3工場の開所式と2工場の定礎式が行われ、今後投資する予定の4社との覚書(MoU)も締結された。同日にあった靴工場の定礎式を含めると、同県への投資規模は合計で360億ルピー(約612億円、1ルピー=約1.7円)超、雇用規模は1万8,000人超の見通しとなる。

EMCで操業開始された工場は以下のとおり(法人名:投資企業の事業内容、投資規模)。雇用規模は3社合計で6,500人となる見込みだ。

  • TCL・コーポレーション:テレビ、スマートフォンの画面製造、123億ルピー
  • フォックスリンク・インディア:USBケーブルなど製造、105億ルピー
  • サニー・オポテック:スマートフォンカメラのレンズ製造、28億ルピー

EMCで定礎式が行われた工場は以下のとおり(法人名:投資企業の事業内容、投資規模、雇用規模)。

  • ディクソン・テクノロジーズ:テレビ製造、11億ルピー、850人
  • フォックスリンク・インディア:テレビ製造、30億ルピー、1200人

ティルパティ県はAP州の南部に位置し、タミル・ナドゥ(TN)州と隣接していことに加え、日系企業が多く進出しているスリシティも同県内にある。EMCは同県に3カ所設置されており、合計で700万エーカー(約283.3万平方メートル、1エーカー=約4,047平方メートル)を超える。ティルパティ国際空港もあり、電子機器などの輸送に適しているという。

(注)AP州は26県から構成される。2022年4月の県再編時にティルパティ県は新設された。

(浜崎翔太)

(インド)

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