カナダ・トルドー首相訪日取りやめ、シャンパーニュ・イノベーション・科学・産業相が安倍元首相国葬に出席へ

(カナダ、日本)

米州課

2022年09月26日

カナダのジャスティン・トルドー首相は925日、安倍晋三元首相の国葬参列のための訪日予定について、大型で強力な温帯低気圧「フィオナ」への対応のため見送ると記者会見で発表した。

当初ハリケーンとしてプエルトリコで大規模停電などの甚大な被害をもたらした「フィオナ」は、温帯低気圧となった後も勢力を保ち米国東部を北上し、カナダでも大きな被害をもたらす恐れがあるとされている。トルドー首相は当初、925日から3日間の日程で訪日予定だったが、「フィオナ」への対応のため出発をいったん延期した(「CBC923日)後、24日に最終的に訪日中止を決定したもよう。

安倍元首相国葬については925日付で、フランソワフィリップ・シャンパーニュ・イノベーション・科学・産業相がトルドー首相の代理として訪日・参列することが発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますされた。同相は、訪問を通じて、強力な味方であり友人である人物を失ったことに対するカナダ国民の哀悼の意を表し、日本とのパートナーシップに対するカナダのコミットメントを再確認する予定だと述べている。

同相は7月上旬にも訪日し、東京、名古屋、大阪を訪れて、萩生田光一経済産業相や日本企業幹部らと会談しており(2022年7月8日記事参照2022年7月12日記事参照)、折しも、安倍元首相が襲撃された78日も日本に滞在中だった。同相は、事件発生直後に「安倍元首相のショッキングで悲しい事件のニュースを知った。私の思いは、安倍氏と彼を愛する人々とともにある」とツイートしている。首相襲撃の第一報を受けた瞬間については、自身のスピーチ途中で突然、(その場にいた)人々がそれぞれ携帯電話をのぞき込み始めた様子に気づいたところ、壇上に上がってきた関係者から、非常に悲劇的なことが起こったことを知らされたと語っている(「グローブ・アンド・メール」2022925日)。今回も訪日決定を受け、安倍元首相の写真入りの追悼のツイートを投稿しており、「何十年にもわたり、カナダと日本は強力な同盟国であり、友好国の関係にある。そのため、本日、私はカナダ政府を代表して、安倍晋三首相の葬儀に参列するために日本に向かう」と述べている。

訪日日程に関し、トルドー首相が予定していた岸田首相との2国間会談について、代理で岸田首相と会談を行うかとの記者質問に対しては、安倍首相国葬への参列のほか、日本との2国間関係と相互協力の分野について、関係当事者らと会談・協議することを期待しているが、首相との会談については分からないとしている。

(高山さわ)

(カナダ、日本)

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