米州知事選見通しでジョージア、ネバダともに接戦、各種世論調査
(米国)
米州課
2022年09月15日
11月の米国中間選挙と同時実施される州知事選挙で、ジョージア州、ネバダ州ともに接戦の見通しであることが各種世論調査から分かった。
コネチカット州のキニピアク大学は9月14日、ジョージア州の州知事選などに関する世論調査結果(注1)を発表した。それによると、もし今日、州知事選が行われた場合、誰に投票するかとの問いに、現職の共和党候補ブライアン・ケンプ氏が50%、民主党候補のステイシー・エイブラムス氏(元州下院議員)が48%と接近している。前週の別会社の世論調査では、ケンプ氏が8ポイントリードという結果だったが(2022年9月12日記事参照)、状況は流動的とみられる。選挙までに選択を変える可能性があると投票予定者の5%が回答しており、厳しい接戦が予想される。
ジョージア州が直面する問題として、共和党支持者では「インフレ」との回答が75%と集中しているが、民主党支持者では「中絶」(23%)、「選挙法」(17%)、「人種的不平等」(17%)などと意見が分かれている。無党派層は「インフレ」が43%と最も多く、「選挙法」(13%)、「銃暴力」(12%)などが続く。
ボストンのエマーソン大学が9月に実施した世論調査結果(注2)では、ネバダ州知事選を想定した設問に対して、民主党候補の現職スティーブ・シソラック氏、ドナルド・トランプ前大統領が支持する共和党候補のジョー・ロンバルド氏(クラーク郡保安官)ともに40%の同率で、こちらも接戦の見通しとなっている。7月の同大学調査
と比較すると、シソラック氏は44%から4ポイント低下し、ロンバルド氏は40%を維持した。両者のテレビ討論会は10月2日に予定されている。
また、もし今日、中間選挙が行われたとして、民主党、共和党のいずれの候補者に投票するかという問いに対しては、共和党候補者が46%、民主党候補者が43%と、共和党候補者が3ポイント上回った。
ラスベガス近郊のヒスパニック住民が多い地域では、年収5万ドル未満の世帯が多く、インフレが続く中、民主党離れが広がっていることも指摘されている(「ウォールストリート・ジャーナル」紙電子版9月14日)。
(注1) 実施時期は9月8~12日、対象者はジョージア州の投票予定者1,278人。
(注2) 実施時期は9月8~10日、対象者はネバダ州の投票予定者1,000人。
(松岡智恵子)
(米国)
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