8月のEV販売台数、四輪車は微減、二輪車は増加

(インド)

チェンナイ発

2022年09月16日

インドの8月の電気自動車(EV)国内販売台数は、四輪車が4,336台で、7月の4,468台から3%減となった(「EVレポーター」97日付)。メーカー別販売台数をみると、首位のタタ・モーターズは3,845台で全体のシェアが88.7%、MGモーターは309台となった(シェア7.1%)。3位以下は100台以下となっており、現代が67台(1.5%)、BYD44台(1.0%)、BMW24台(0.6%)、マヒンドラ&マヒンドラが17台(0.4%)、アウディが13台(0.3%)だった(添付資料図1参照)。

EV四輪車販売台数上位2社のタタ・モーターズとMGモーターでシェアの約95%を占めるが、今後多くの完成車メーカーのEV市場への参入が予定されており、シェア獲得競争が激化するとみられる。

EV二輪車の8月単月の国内販売台数は51,500台で、7月の45,560台から13%増だった(「ビジネスライン」紙94日付)。メーカー別販売台数をみると、首位のヒーロー・エレクトリックが1479台(シェア20.3%)、続いて、オキナワ・エレクトリックが8,557台(16.6%)だった(添付資料図2参照)。そのほか、アンプレ・エレクトリックが6,399(12.4)TVSモーターが6,300(12.2)、エイサー・エナジーが5,258(10.2)と、5社が5,000台以上の販売実績を残した。また、オラ・エレクトリック・モビリティーが3,450(6.7)、バジャジ・オートが2,560(5.0)だった。

EV二輪車販売シェアの約75%は上位6社で占めており、今後、インド国内で100社以上存在するとされるEV二輪車メーカーの淘汰(とうた)が進む可能性もある。また、上位3位から6位までの4社がタミル・ナドゥ州に工場を有しており、シェア合計は40%を超えている(2022年8月22日地域・分析レポート参照)。

(浜崎翔太)

(インド)

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