米メリーランド州投資セミナーを東京で開催、ホーガン知事自ら投資環境をアピール

(米国)

米州課

2022年09月27日

ジェトロは922日、米国メリーランド州との共催で、メリーランド州投資セミナーを東京で開催した。ラリー・ホーガン知事が同州の最新の投資環境を紹介するとともに、日立製作所が米国における鉄道事業について説明した。

ホーガン知事は基調講演で、「メリーランドは、世界最高水準の社会基盤と高学歴の労働力を有し、ライフサイエンス、サイバーセキュリティー、航空宇宙産業、防衛産業といった主要産業において世界のリーダーとなっている」と述べた。メリーランド州が今、最も注力している点に対内投資誘致を挙げ、「今月初めにグローバル・ゲートウエー・プログラム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを立ち上げた。このプログラムでは、外国企業に対する賃貸契約や登記といった立ち上げ費用に対する支援だけではなく、マーケティングやマッチング支援を行うこととしている」と述べた。また、本プログラムのほかにも、税額控除制度などのインセンティブも整えており、メリーランド州はビジネスに対して本当の意味で開かれた環境だとし、今後も日本企業との協力に全力を尽くすと意気込みを語った。

写真 基調講演したラリー・ホーガン・メリーランド州知事(ジェトロ撮影)

基調講演したラリー・ホーガン・メリーランド州知事(ジェトロ撮影)

州知事特別顧問のベンジャミン・ウー氏は、日本とメリーランド州のこれまでの関係や具体的なメリーランドの投資環境について説明した。メリーランド州の投資に関する魅力として、テクノロジーや科学をはじめとするスキルの高い労働力、世界トップレベルの研究開発拠点の米国内でのハブになっていること、成長率の高い企業が多く存在していること、州政府によって今後さらに国際的なインフラに対する投資が行われる予定であることなどを挙げ、同州への日本企業の進出を呼びかけた。

州政府に加えて、20223月にメリーランド州に鉄道車両工場の建設を発表した日立製作所鉄道ビジネスユニットの山川拓也氏も講演を行い、米国においてこれまで行ってきた鉄道事業の沿革や今後の展開を紹介した。今回、メリーランドを投資先として選んだ理由として、ロジスティックスとしての利便性や高度な労働力、税額控除などの州政府からのサポートなどを挙げ、今後の同州でのビジネスの展望について語った。

(石黒義人)

(米国)

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