南アで鉱山業関連の見本市開催

(南アフリカ共和国、日本)

ヨハネスブルク発

2022年09月30日

南アフリカ共和国のヨハネスブルクで9月5~9日、鉱山業関連の見本市「エレクトラ・マイニング・アフリカ」が開催された。電気機械や、自動化、製造、電力、建設、輸送業界関係者が出展し、南部アフリカ地域では最大の鉱業見本市だ。世界各国から650社以上の出展があり、オーストリア、ドイツ、イタリアの3カ国が国別パビリオンを設置した。日本からは旭有機材、ヤンマー、三菱電機、横河電機の4社が出展した。なお、鉱業は2021年の南アのGDPの8%を占める主要産業の1つだ。

写真 オーストリアパビリオン(左)とイタリアパビリオン(ジェトロ撮影)

オーストリアパビリオン(左)とイタリアパビリオン(ジェトロ撮影)

写真 三菱電機が15%の株を保有するアドロイトテクノロジーズと三菱電機の共同出展ブース(ジェトロ撮影)

三菱電機が15%の株を保有するアドロイトテクノロジーズと三菱電機の共同出展ブース(ジェトロ撮影)

写真 旭有機材ブース、2020年に南アのセルテックパイプシステムズを100%買収(ジェトロ撮影)

旭有機材ブース、2020年に南アのセルテックパイプシステムズを100%買収(ジェトロ撮影)

ジェトロは出展した日本企業2社に南アでのビジネスや市場動向について話を聞いた。横河電機の担当者によると、同社は「南アに進出して20年以上が経過し、計測機器サプライヤーの中ではトップ3に入るマーケットシェアを持っている」と述べた。同社はさまざまな産業に対して製品ラインナップを取りそろえているが、南アでは特に鉱業、石油・ガスの業界向け製品を最も得意としている。

写真 横河電機のブース(ジェトロ撮影)

横河電機のブース(ジェトロ撮影)

ヤンマーの戦略的パートナーのヒモインサ(Himoinsa Southern Africa)にも話を聞いた。同社は南部アフリカ地域でヤンマーのディーゼル発電機を販売している。担当者は「ヤンマーの発電機は非常によく売れる。南部アフリカ地域はエネルギー供給が不安定なため、燃費の良いヤンマー製品は資金的な制約のある民間企業にも人気だ。特に鉱業部門が最大の顧客層で、南アだけでなく、タンザニアやジンバブエでも販売台数が伸びている」と述べた。

なお、南アでは新型コロナウイルスに関する規制は撤廃されており、今回の見本市でもワクチン接種証明書など各種書類の提示やマスクの着用義務はなかった(2022年7月4日記事参照)。

(トラスト・ムブトゥンガイ)

(南アフリカ共和国、日本)

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