米内務省、ハリケーンによるメキシコ湾の石油・ガス施設の避難・生産停止状況を発表
(米国)
ヒューストン発
2022年09月29日
米国内務省安全環境執行局(BSEE)は9月28日、ハリケーン「イアン」によるメキシコ湾の海洋石油・ガス施設の生産停止状況などに関する最終報告を発表した。BSEEは、当施設の操業が正常に戻るまで、他州や連邦政府機関と連携するとしている。
28日午前11時30分(米中部時間)時点で提出された海洋石油・ガス生産事業者12社の報告によると、メキシコ湾の521の有人海洋石油・ガス生産施設のうち11施設から作業員が避難したとしている。今回のハリケーンの影響は限定的であることがうかがえる。
メキシコ湾で掘削中の非動力型掘削リグについては現在、14基のうち5基のリグから作業員が避難している。また、メキシコ湾で掘削中の動力型掘削リグ19基のうち3基の動力型掘削リグが嵐の進路から外れた場所に予防的に移動したとしている。
BSEEは、海洋石油・ガス生産事業者の報告に基づき、メキシコ湾の現在の石油生産量の約9%、ガス生産量の約6%が生産停止したと推定している。現在、生産停止をした海洋石油・ガス生産施設は検査中で、標準的な検査が全て完了すれば、損傷のない施設の生産は直ちに再開される予定だ。損傷を受けた施設は、生産再開まで時間がかかる場合があるという。
(沖本憲司)
(米国)
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