ジェトロ、3度目の中国向けテキスタイル輸出オンライン商談会開催

(中国、日本)

上海発

2022年09月07日

ジェトロは91日、尾州産地バイヤー招聘(しょうへい)実行委員会(構成団体:日本毛織物等工業組合連合会、愛知県、一宮市、一宮地場産業ファッションデザインセンター)と共同で「2022年度中国向け尾州テキスタイル輸出商談会」を開催した。

同商談会は毎年、愛知県で行われており、2022年度は第6回の開催となる。新型コロナウイルスの影響で、2020年以降は愛知県一宮市と中国上海市にそれぞれ会場を設けてオンラインでつなぐ商談方式を採用している(2020年9月30日記事2021年10月19日記事参照)。事前に尾州産地テキスタイルメーカーのサンプル生地を上海に送付し、日中双方の会場で生地を確認しながら商談を実施した。尾州産地テキスタイルメーカー10社と、中国アパレルブランドの11社(うち4社が商談会に初参加)が参加した。

バイヤーは高級レディースブランドを扱う企業が中心で、ネット通販で売り上げを伸ばしているブランドも多かった。日本企業の生地の採用実績も意欲もあるため、熱心に商談を行う姿が見られた。バイヤーからは「サンプル納期が長い、最初は小ロットで購入したい」といったリクエストや、「着分(衣服1着分として必要な生地の量)の在庫がないとすぐに服を作ることができず厳しい」などの課題も挙がった。その一方で、「豊富な種類のサンプル(実物)を見られたので、品質やスタイルがよくわかった。収穫があり、また参加したい」といったコメントや、サンプル取り寄せ依頼も多く、全体的に満足している様子がうかがえた。

写真 サンプル生地を確認する様子(ジェトロ撮影)

サンプル生地を確認する様子(ジェトロ撮影)

写真 商談の様子(ジェトロ撮影)

商談の様子(ジェトロ撮影)

(天野沙羅)

(中国、日本)

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