ウィズコロナで、オンラインの中国向けテキスタイル輸出商談会を実施

(中国、愛知)

上海発

2020年09月30日

ジェトロは9月17~18日、尾州産地バイヤー招聘(しょうへい)実行委員会(構成団体:日本毛織物等工業組合連合会、愛知県、一宮市、公益財団法人一宮地場産業ファッションデザインセンター)と共同で、「2020年度中国向け尾州テキスタイル輸出商談会」を初めてオンラインで開催した。

同商談会は毎年、愛知県で行われており、2020年度は第4回の開催となる。新型コロナ拡大の影響で中国からバイヤーを招くことが困難となり、今回は初めて、愛知県一宮市と中国上海市にそれぞれ会場を設けてオンラインでつなぐ商談方法を取り入れた。尾州産地テキスタイルメーカー15社、中国アパレルブランドの10社が参加した。商談会は1日目午後、2日目午前と午後の3部構成で開催した。

写真 上海会場の様子(ジェトロ撮影 )

上海会場の様子(ジェトロ撮影 )

写真 一宮会場の様子(ジェトロ撮影)

一宮会場の様子(ジェトロ撮影)

共同主催者の尾州産地バイヤー招聘実行委員会は、今回商談会に参加する尾州産地テキスタイルメーカーの生地サンプルをあらかじめ上海会場に送付した。上海会場では、中国バイヤーが事前にサンプルを見て、一宮会場のテキスタイルメーカーと商談を行った。遠隔でも、目の前にサンプル生地があることで、従来型のリアル形式の商談会とほぼ同じような感覚で商談が行われた。

中国バイヤーからは「会場でゆっくり生地が確認できた」とのコメントが寄せられたほか、尾州産地テキスタイルメーカーからも「従来型のリアル形式に比べて中国バイヤー1社当たりの出席者が多く、より具体的な商談を行えた」との声が聞かれた。一方で、参加企業からは「実際に顔を突き合わせて商談した方がよい」といった声もあった。「ウィズコロナ時代」の新しい商談形式として、オンライン商談会の成果が期待される。

(孟矜、広木拓)

(中国、愛知)

ビジネス短信 f6c78d84962dca61