第2四半期の実質GDP成長率は前年同期比マイナス4.0%
(ロシア)
欧州ロシアCIS課
2022年08月16日
連邦国家統計局は8月12日、ロシアの2022年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率をマイナス4.0%(前年同期比、速報値)と発表した。5四半期ぶりのマイナスとなった。
産業別にみると、複数の指標がマイナスに転じた(添付資料表参照)。特に、小売商品売上高は前年同期比マイナス9.8%となり、個人消費の落ち込みがうかがえる。要因として考えられるのはインフレだ。2022年4~6月各月の消費者物価指数は、前月比ではそれぞれ1.6%増、0.1%増、0.4%減と増減幅は小さいものの、前年同月比では17.8%増、17.1%増、15.9%増と、ウクライナへの軍事侵攻開始前と比較して高止まっている。実質可処分所得は、前年同期比0.8%減と2四半期連続でマイナスとなった。
2022年の実質GDP成長率について、世界銀行はマイナス8.9%(6月7日発表)、ロシア中央銀行はマイナス6.0%~マイナス4.0%(7月22日発表)、IMFはマイナス6.0%(7月26日発表、2022年8月3日記事参照)、経済発展省はマイナス7.8%(2022年8月3日記事参照)と予測している。
(宮下恵輔)
(ロシア)
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