第2四半期の失業率は3.3%、労働市場の逼迫が続く
(ニュージーランド)
シドニー発
2022年08月17日
ニュージーランド統計局は8月3日、2022年第2四半期(4~6月)の失業率(季節調整値)が3.3%と発表した。1986年の統計開始以来、史上最低の3.2%を記録した2021年第4四半期を含めて、直近4四半期では3.2~3.3%の最低水準で推移している(2022年2月3日記事、5月6日記事参照)。
就業者数は282万人と前期比で横ばいとなり、失業者数は2,000人増加し9万6,000人になった。また、実労働時間は0.8%増加の9,500万時間となった。就業率は0.1ポイント低下の68.5%、労働参加率は0.1ポイント低下の70.8%、労働の未活用率は0.1ポイント低下の9.2%だった。
賃金は力強く上昇しており、労働コスト指数による賃金上昇率は、前年同期比で3.4%となり、第1四半期より0.4ポイント増加した。また、民間部門での賃金上昇は同3.4%となり、公共部門(自治体含む)では同3.0%だった。
統計局は、「失業率など労働市場の余剰能力を示す指標の値が2021年の1年間に低下した。(2022年は)2期連続で横ばいが続いており、労働市場の逼迫が継続している」と説明した。
(青島春枝)
(ニュージーランド)
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