観光業の再興に向けて業界販促イベント開催

(チリ)

サンティアゴ発

2022年08月19日

チリのサンティアゴ国際空港において817日、電子商取引(EC)を活用した観光業界のプロモーションイベント、「トラベルセール(Travel Sale)」の開催が発表された。今回で6度目の開催となる同イベントは、サンティアゴ商工会議所(CCS)と、観光業に携わる企業によって組織される2つの業界団体によって主催されるもの。822日から24日までの期間に航空会社、旅行代理店、保険会社など20社超が航空券、宿泊プラン、レンタカー、旅行保険、スーツケースなどの旅行関連製品を提供し、最大で60%オフの割引価格で販売される。

今回のトラベルセール開催に先立ち、チリ保健省は入国要件の緩和や、観光名所として知られるイースター島への渡航の再開といった措置を講じている(202282日記事参照)。新型コロナ禍で大打撃を受けた観光業の回復に向けて、官民双方による取り組みの熱気が高まりつつある様子がうかがえる。

加えて、91日以降の入国者については、現状、必須書類として位置付けられている宣誓供述書(C19)の提出を求めない、などのさらなる要件の緩和が既に発表されている。人々の往来が活発になるとみられる9月中旬の祝日を挟んだ連休期間や、年末年始を見据え、着々と下準備が進められている。

(佐藤竣平)

(チリ)

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