米国有数のポップカルチャーイベント「コミコン」開催、徹底した感染対策で13万人参加

(米国)

ロサンゼルス発

2022年08月09日

米国有数のポップカルチャーイベント「コミコン・インターナショナル・サンディエゴ2022」が72124日、カリフォルニア州サンディエゴで開催された。202111月に開催された縮小版イベントを除くと、2019年以来3年ぶりの対面開催となった本イベントでは、13万人分の入場券が開催前に完売となり、680を超える企業・団体が出展を行った。

1970年に初めて開催された本イベントでは、アメリカン・コミックをはじめ、サイエンスフィクション(SF)作品や映画、テレビ番組といった幅広いコンテンツに焦点が当てられ、サンディエゴ・コンベンションセンターをメイン会場とし、展示や物品販売、登壇イベントなどが行われた。

写真 展示会場内でアメリカン・コミックが販売されている様子。中には1冊2万ドルの貴重な商品も販売されていた(ジェトロ撮影)

展示会場内でアメリカン・コミックが販売されている様子。中には1冊2万ドルの貴重な商品も販売されていた(ジェトロ撮影)

会場では例年と同様、「スターウォーズ」や「スパイダーマン」など米国の有名コンテンツの展示も多くみられたほか、日本の有名アニメやゲームのキャラクターの展示や日本のコンテンツ業界関係者も多くみられた。

写真 アメリカの有名キャラクターと肩を並べ、日本の有名キャラクターが所狭しと展示されていた(ジェトロ撮影)

アメリカの有名キャラクターと肩を並べ、日本の有名キャラクターが所狭しと展示されていた(ジェトロ撮影)

日本の漫画「遊☆戯☆王」を題材とするカードゲームの展示をおこなっていた、コナミデジタルエンタテインメントの帆足由美氏は「想像していた以上に新型コロナ対策が徹底され、会場ではマスクを着用していない人が見当たらないほど。企業としても安心して出展運営ができる」と話していた。イベント参加者は、会場外に数カ所設けられた特設エリアにおいて、ワクチン接種証明または72時間以内に医療施設から発行された陰性証明を提示する必要があり、その確認のために1時間以上の待機列ができるなど、感染症対策が徹底して行われていた。

写真 新型コロナ対策のため野外に設営された特設テント(ジェトロ撮影)

新型コロナ対策のため野外に設営された特設テント(ジェトロ撮影)

なお、本イベントでは、サンディエゴ・コンベンションセンターや周辺ホテルの会場での展示のみならず、サンディエゴの中心街でも新作映像作品のプロモーションなどが行われるのが恒例となっている。今回のイベントでも、ネットフリックスをはじめとした大手ストリーミング企業やAMCネットワークなどのケーブルテレビ放送局、日本のアニメ会社などが、周辺ビルや公共交通機関への広告掲載や、イベントスペースの設置などを通じて、積極的にコンテンツのプロモーションを行っていた。

写真 ストリーミング会社やテレビ局などが撮影セットの再現などを置いて新作映画やドラマを告知(ジェトロ撮影)

ストリーミング会社やテレビ局などが撮影セットの再現などを置いて新作映画やドラマを告知(ジェトロ撮影)

写真 公共交通機関からビルの壁まで、会場周辺の至る所で広告が掲示されていた(ジェトロ撮影)

公共交通機関からビルの壁まで、会場周辺の至る所で広告が掲示されていた(ジェトロ撮影)

(トーレス久美子)

(米国)

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