内閣改造を発表、貿易・産業相が交代
(エジプト)
カイロ発
2022年08月18日
エジプト政府は8月13日、13閣僚の交代を伴う内閣改造を発表した。経済は物価上昇や外貨不足といった課題に面しており、アブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は今回の内閣改造を「国内外の課題に関する政府のパフォーマンス向上のため」としている。
貿易・産業相には下院経済委員会のトップを務めるアフマド・サミール氏が就任する。同氏はかつて下院産業委員会トップとして、自動車産業育成政策などに携わっていた。他方で、11月にエジプトで開催される国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)で議長を務める外相や、その他の財務相、国防相、石油・鉱物資源相などのポストは留任となった。
また、今回の内閣改造と同時に、スエズ運河経済特区庁の総裁へ、投資銀行や不動産開発分野の経験も豊富なワリッド・ガマルエッディーン氏(前同庁副総裁)が登用された。
上記以外の閣僚の交代は以下のとおり。
- ハーリド・アブドゥルガッファール保健・人口相(前高等教育・科学研究相)
- ムハンマド・アーシュール高等教育・科学研究相(前高等教育・科学研究副大臣)
- リダー・ヒガージー教育・技術教育相(前教育副大臣)
- ヒシャーム・アームナ地方開発相(前ブハイラ県知事)
- ハサン・シハータ労働力相(前エジプト労働組合総連盟会長)
- ハーニー・スワイラム水資源・灌漑相(カイロ・アメリカン大学教授)
- スハー・サミール移民・在外国民相(前アフリカ担当外務大臣補佐官)
- アハメド・イーサー観光・考古相(前コマーシャル・インターナショナル・バンク リテール部門CEO)
- ムハンマド・アッバース民間航空相(前空軍将校)
- ネビーン・キーラーニー文化相(前芸術批評高等研究所責任者)
- マフムード・イスマト公共事業相(元エジプト空港公社取締役会長)
- ムハンマド・サラーフッディーン軍需産業相(前軍需産業局副局長)
(塩川裕子)
(エジプト)
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