米シュルンベルジェ、アケル・ソリューションズ、サブシー7と海底開発の合弁会社設立

(米国、ノルウェー、ルクセンブルク)

ヒューストン発

2022年08月31日

米国石油サービス大手のシュルンベルジェ(本社:テキサス州ヒューストン)は830日、ノルウェーのアケル・ソリューションズとルクセンブルクのサブシー7海底開発の合弁会社を設立することで合意したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

シュルンベルジェは今回の合意により、顧客の脱炭素化目標の達成に貢献する、海底開発に関する革新的な技術ポートフォリオがそろうとしている。また、合弁会社の下でシュルンベルジェとアケルは両社の海底開発事業を統合し、サブシー7は合弁会社の資本パートナーになる。

シュルンベルジェとサブシー7610日に「海底統合アライアンス」を7年間更新する契約を締結している(2022年6月13日記事参照)。合弁会社の設立手続きが完了した後、新合弁会社は同アライアンスでのシュルンベルジェの役割を引き継ぎ、10 年間の契約更新が行われる予定だ。

シュルンベルジェのオリビエ・ル・プーチ最高経営責任者(CEO)は「海洋開発市場でも、特に深海への投資が増え続ける中、当社の顧客はデジタル技術の革新を活用して海底資産のパフォーマンスを向上させ、エネルギー効率を高めて二酸化炭素(CO2)の排出量を削減できるような充実したサービスの恩恵を受けられるだろう」と述べている。

なお、3社は海洋技術開発のコンソーシアム「ディープスター」(注)のアソシエートメンバーとなっており、上流企業の石油大手に向けてサービスを提供している。

(注)ディープスターとは、上流企業と呼ばれるシェブロン(米国)、シェル(英国)、ペトロブラス(ブラジル)など、世界中の海洋石油・天然ガスの探査・開発・生産を担う企業や、これら企業に製品・サービスを提供する企業、大学、研究機関などから成る海洋技術開発のコンソーシアム。1991年設立。

(沖本憲司)

(米国、ノルウェー、ルクセンブルク)

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