南西アジアで新型コロナ感染者数減少へ

(インド、バングラデシュ、パキスタン、スリランカ)

アジア大洋州課

2022年08月23日

南西アジアで、12カ月ほど前から拡大した新型コロナウイルス感染者数が減少に転じている。主要4カ国のインド、バングラデシュ、パキスタン、スリランカでは、足元の感染者数を68月の各国の感染者のピーク数と比較すると、4カ国とも大きく減少している。英国オックスフォード大学の研究者らが運営するデータベース「アワー・ワールド・イン・データ」(823日時点)によると、インドでは88日のピークから821日には9,531人と67.1%減少した。バングラデシュは74日の2,285人から821日に173人と92.4%減少した。パキスタン、スリランカもそれぞれピークから821日には75.2%、27.7%減少した。

各国とも、新型コロナウイルスの感染状況にかかわらず、水際措置や国内の制限措置は緩めつつ、予防を強化する方向にある。例えば、インドでは入国に当たり、日本からの渡航者は88日以降、新型コロナワクチン接種完了証明書があればPCR検査の陰性証明書の提示が不要となった(2022815日記事参照)。バングラデシュでは、保健相が87日に5歳から11歳までの児童に対する新型コロナウイルスワクチンの接種を承認し、11日から試験的に開始すると発表し(2022812日記事参照)、新型コロナウイルス感染予防を強化している。

パキスタンについては、制限措置もなく、経済・社会活動は平常どおり行われている。ワクチンに関して、米国がファイザー製の小児用ワクチンを追加寄贈すると報道されている(「ドーン」紙727日)。スリランカでは、各種制限措置に加えて、マスク着用義務など公衆衛生に関する規制も緩和している。現在、足元ではピーク時から感染者数は減っている。しかし、スリランカは外貨準備減少に伴って燃料・医薬品の輸入が十分ではないことから、感染拡大が起きれば、医療崩壊が起きかねない懸念がある。

(新田浩之)

(インド、バングラデシュ、パキスタン、スリランカ)

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