中国企業が自主開発した新型コロナ経口治療薬を初認可

(中国)

北京発

2022年08月08日

中国国家薬品監督管理局は725日、河南真実生物科技が開発した「阿兹夫定片」(アズブジン)を新型コロナウイルス感染症の治療薬として条件付きで承認したと発表した。

現地の報道によると、同薬品は中国企業が自主開発した国内初の新型コロナウイルス対応の経口タイプの低分子医薬品で、今回、新型コロナウイルスによる肺炎の中等症成人患者の治療薬として条件付きで登録された(「央広網」727日)。

同管理局は河南真実生物に対して関連研究作業を引き続き行い、期限内に要件を満たして研究結果を速やかに提出するよう求めた。

また、河南真実生物は同日、上海復星医薬(集団、注)と戦略提携を締結したと発表した。両社は共同開発を今後進めるとともに、上海復星医薬(集団)の子会社の復星医薬産業が独占的に「阿兹夫定片」の国内外での商業化を実施するほか、新型コロナウイルス感染症治療や感染予防の分野などで協力を推進すると表明した。両社はそれぞれの強みを生かして中国や世界で協力を進めるとしている。

なお、これまで中国国内で臨床使用実績がある新型コロナウイルス治療薬としては、米国ファイザー製の経口治療薬「パクスロビド」がある。同薬品は20222月に国家薬品監督管理局の承認を受け、国家衛生健康委員会が315日に発表した「新型コロナウイルス肺炎診療方案(試行第9版)」で医療保険の適用対象となっており、各地の医療現場に配布されている(2022年4月8日記事参照)。

(注)上海復星医薬(集団)は新型コロナウイルス経口治療薬「モルヌピラビル」の低・中所得国への販売に関するサブライセンスを受けているほか、ドイツのビオンテックとメッセンジャーRNAmRNA)ワクチン「復必泰」を共同で開発している。同ワクチンは台湾や香港で接種されている。

(趙薇)

(中国)

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