トランプ氏が2024年米大統領選挙の共和党候補として圧倒的人気、保守派イベント世論調査

(米国)

米州課

2022年08月08日

米国テキサス州ダラスでは、847日に「保守政治行動会議(CPAC)」の会合が開かれた。保守派の連邦上院議員や連邦下院議員、メディア関係者だけでなく、ドナルド・トランプ前大統領らも登壇し、それぞれ保守派の団結を訴えた。

また、CPACは、同イベントの出席者を対象に、2024年大統領選挙を想定した世論調査も実施した。実施主体はマックラフリン・アンド・アソシエーツで、共和党寄りの世論調査会社として知られる。この調査結果によると、「もし2024年大統領選挙の共和党予備選挙が本日実施された場合、どの候補に投票するか」との問いに対し、回答者の69%がトランプ氏と答えた。24%はフロリダ州のロン・デサンティス知事、2%はテッド・クルーズ上院議員(テキサス州)と回答し、保守派の共和党支持者の中では、トランプ氏が圧倒的な人気を誇っていることが分かる。「トランプ氏が共和党の大統領候補になった場合、誰を副大統領候補に選んでほしいか」との問いには、43%がデサンティス氏、9%がサウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事を挙げ、トランプ氏の次にデサンティス氏が高く支持されていることもあらためて証明された。

合衆国憲法修正12外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは「選挙人はそれぞれの州に集まり、投票によって大統領と副大統領を選出する。大統領と副大統領のうち少なくとも1人は自分と同じ州の住民ではならない」と規定している。トランプ氏は大統領退任後、フロリダ州パームビーチの別荘に住所を移しているため、デサンティス氏を副大統領候補に指名するには自らの住所を再度変更する必要がある。

米国調査会社のブループリント・ポーリングが711日に発表したフロリダ州の共和党支持者656人を対象とした世論調査PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)では、「共和党の大統領候補として、デサンティス氏とトランプ氏のどちらを支持するか」との問いに、デサンティス氏が47.6%の支持を獲得し、トランプ氏(33.2%)を14.4ポイント上回った。別の世論調査では、トランプ氏が43%、デサンティス氏が34%の支持を獲得している(2022年8月1日記事参照)。前者は、デサンティス氏の地元フロリダで実施された点を差し引いてみる必要があるが、2024年大統領選挙に向けた両氏の支持争いはこれからも続きそうだ。

(片岡一生)

(米国)

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