新型コロナワクチン4回目接種のオンライン予約開始

(チェコ)

プラハ発

2022年08月17日

チェコ保健省は8月15日、新型コロナウイルスワクチンの4回目接種のオンライン予約を開始外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。4回目の接種は、3回目から4カ月が経過した18歳以上が対象で、米国ファイザーとドイツ・ビオンテック製、もしくは米モデルナ製のワクチンを使用する。チェコでは5歳以上をワクチン接種の対象にしており、2回目を終えて4カ月が経過した12歳以上を3回目接種の対象としている。

チェコは4回目のワクチン接種を718日に開始した。かかりつけ医または事前予約なしで受け付ける医療機関で接種を実施しているが、これまでの接種者は約10万人にとどまっている。保健省は国民の関心が今後高まることを見込み、予約システムを稼働してワクチンを接種しやすい環境を整備する。

保健省は合わせて、ワクチン接種の重要性を伝える啓発キャンペーンの実施を発表した。新型コロナウイルス感染は今秋にも再拡大することが見込まれているためだ。同キャンペーンのスローガンは「不安のない生活のためにワクチンを接種しよう」「互いのためにワクチンを接種しよう」で(816日付CT24)、夏期はSNSを中心に、9月にはテレビやラジオ、屋外広告を通じて国民に広く訴える。ウクライナからの避難民に対しても、ユニセフと連携してワクチン接種を呼びかけるとしている。

ブラスチミル・バーレック保健相は同日の記者会見で、感染した場合の重症化リスクと医療機関の逼迫を防ぐにはワクチン接種が重要と強く訴えた。一方で、感染拡大防止策として、経済活動を著しく制限する措置を導入することについては否定的な考えを示した。

(志牟田剛)

(チェコ)

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