デルタ航空、羽田空港に新ラウンジを開設、米国外唯一の「スカイクラブ」
(米国、日本)
米州課
2022年08月01日
デルタ航空は7月29日、羽田空港第3ターミナルにマイレージ会員向けの新ラウンジ「デルタ・スカイクラブ」を開設した。これは、羽田空港で唯一の米国航空会社のラウンジで、かつ米国以外では唯一のスカイクラブとなる。
同社は当初、2020年夏の開設を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、運用開始時期を見合わせていた。このタイミングで運用が開始された背景として、同社は2022年夏以降の制限緩和と海外旅行需要の回復を期待できると判断した。同社は2022年に入って、ロサンゼルス国際空港(4月20日)とラガーディア空港(ニューヨーク、6月4日)にもスカイクラブを開設しており、顧客満足度の強化を図っている。
延べ床面積867平方メートルを誇り、和のテイストが取り入れられた羽田空港の「デルタ・スカイクラブ」は、第3ターミナルの5階に位置し、バーテンダーがオリジナルカクテルやワイン、日本酒を無料で提供するプレミアムバーを備えている。また、料理人が注文を受けてからその場で麺類を調理するヌードルバーが設置されているほか、新鮮な食材を調理した料理やデザートがビュッフェスタイルで提供される。ラウンジ内には、高速Wi-Fiが完備されているだけなく、ほぼ全ての座席に電源が設置されており、遮音ブースで電話会議も可能。シャワールームは5室完備されている。
「デルタ・スカイクラブ」のマネージングディレクターであるクロード・ルーセル氏は「われわれは、この日を何年も前から心待ちにしていた。羽田空港におけるデルタ・スカイクラブの開設は、アジア太平洋地域のパートナーや、今後、羽田空港の同クラブを利用する全てのお客様にとって大きな出来事だ」と述べた。
羽田空港の旅客ターミナル利用実績(国際線)をみると、2019年度(4月~翌3月)は1,702万人、2020年度は44万人、2021年度は91万人となっている。2022年度は、4月(17万4,197人)と5月(18万2,196人)はともに前年同月比3.6倍と回復傾向だ。新型コロナウイルスの再拡大などにより、航空業界の先行きは依然として不透明だが、航空業界ではポストコロナを見据えた取り組みが進められている。
(片岡一生)
(米国、日本)
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