南部ハウザン省、企業の投資誘致に意欲

(ベトナム)

ホーチミン発

2022年08月03日

ベトナム南部メコンデルタ地域のハウザン省において716日、投資促進に関するカンファレンスが開催された。同カンファレンスには、ファム・ミン・チン首相のほか、党中央委員会の副議長、政府官房長官、商工省大臣らベトナム政府関係者に加え、インド、シンガポール、韓国などの在ベトナム外国経済団体、同省への進出企業関係者らが出席した。

チン首相は、カンファレンスの中で「メコンデルタ地域は党中央委員会などから大きな注目を集めている」と強調し、「ハウザン省は立地上の強みがあり、良好な投資環境を備えている」と述べた。ハウザン省は、カントー市(注1)の南に隣接しており、コメ、ナマズの生産などの農林水産業、食品加工業を主要産業としている。同省はハウ川流域(注2)の中央に位置し、メコンデルタ地域における玄関口としての役割を担うことが期待されている。今後、同省を通過する高速道路(注3)が整備されれば、交通インフラが大きく改善される見込みだ。ハウザン省人民委員会のドン・バン・タイン委員長は「ハウザン省に工業、農業、都市開発、観光の4分野の投資を呼び込み、持続可能な発展のための原動力を生み出す。現在、総額481,750億ドン(約2,842億円、1ドン=約0.0059円)となる87件のプロジェクトへの投資を呼び掛けている」と発言した。

また、カンファレンスでは、ベトナムの大手コングロマリットであるマサングループのグエン・ティエウ・ナム副社長が「ハウザン省が道路のインフラ建設を早期に完了させ、メコンデルタ地域内の交通アクセスが改善することを期待する」と述べ、新たにハウザン省内の工業団地に食品や化粧品の集積センター(投資総額は35,000億ドン)を建設予定であることを発表した。

なお、本カンファレンスでハウザン省は、チン首相と中央省庁関係者の立ち合いのもと、総額19兆ドンとなる12件の投資プロジェクトに対する投資ライセンスの授与式、および合計投資額が204兆ドンを超える10の企業との間で協力MOU(覚書)交換式を実施した。

写真 演説するチン首相(ジェトロ撮影)

演説するチン首相(ジェトロ撮影)

(注1)カントー市は、南部メコンデルタ地域の中心都市で、ベトナム国内に5つある中央直轄市の1つ。カントー国際空港、カイクイ港などを有する。

(注2)ハウ川は、南部メコンデルタ地域の16省(カントー市、ハウザン省、チャビン省、ビンロン省、ドンタップ省、アンザン省、ソクチャン省)を流れる。

(注3)ハウザン省を東西に横断するチャウドック~カントー~ソクチャン高速道路(2022年6月28日記事参照)と、南北に縦断するカントー~カマウ高速道路の2つが建設予定。

(児玉良平、村岡一機)

(ベトナム)

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