ジェトロ、UKCAマークに関するウェブセミナー開催

(英国)

ロンドン発

2022年08月12日

英国のビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)とジェトロは721日、グレートブリテン市場向けの製品基準適合マーク「UKCAマーク」に関するウェブセミナー(注)を開催、英国を含む欧州、日本などから約140人が参加した。セミナーでは、BEISのエミリー・スピアポイント・ウォルシュ氏(以下、講師)が講師を務めた。

セミナーでは、UKCAマークの基本的な使い方や対象製品、導入のスケジュール、事業者の定義、適合性評価の方法などについての解説が行われ、質疑応答も行われた。

UKCAマークは、医療機器などを除いて20231月以降、グレートブリテン島に製品を上市(市場投入)する場合に必要となる。現在は猶予措置が導入されており、多くの製品でEUの製品基準適合マーク「CEマーク」の使用が認められている。また、2025年末まではマークについてラベルシールの使用や添付文書への表示が認められているが、20261月以降は原則、製品への直接表示が必要となる。こうしたラベルシールに関する猶予措置やスペアパーツに関する措置などを含む、20226月に更新されたガイダンス外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますについても解説があった(2022年6月22日記事参照)。

適合性評価については、自己宣言の場合はCEマークと同様の方法、第三者認証機関による評価が必要な場合は英国の認証機関(Approved Body)による評価が必要な旨、講師から説明がなされた。

質疑応答では、EU市場向けとグレートブリテン市場向けにそれぞれ適合宣言書を準備する必要があることや、ラベルシールと直接表示の違い、サイズの小さい製品の場合のUKCAマークの表示方法などにつき、解説が行われた。

講師からは、製品によって表示方法などの要件が異なることから、詳細については製品分野ごとにガイダンスを確認することが推奨された(英国政府ガイダンス参照外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(注)本セミナーの資料・動画(日本語版、英語版)はジェトロウェブサイト参照

(山田恭之)

(英国)

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