韓国貿易委員会、エジプト産白色ポルトランドセメントのAD調査開始を決定

韓国産業通商資源部は8月22日、貿易委員会を開催し、エジプト産白色ポルトランドセメントに対するアンチダンピング（AD）調査開始を決定した。これにより予備調査を開始し、2022年12月までに予備判定、その後の現地実査や公聴会などの本調査を経て、2023年5月に最終判定の予定。調査の概要は以下のとおり。

1.申請者：ユニオン（Union）

2.申請日：2022年7月4日

3.調査申請品目：白色ポルトランドセメント（White Portland Cement）

主な成分として、酸化カルシウム（CaO）、二酸化ケイ素（SiO2）およびアルミナ（Al2O3）を含有する原料の石灰石、珪石（けいせき）およびろう石を適当な比率で混合した後、溶融して結晶したクリンカに適量の石膏（せっこう）を加えた白色粉末状で、酸化鉄（Fe2O3）成分含有量が1.0％以下の製品。

4.国内市場規模（2021年）：約200億ウォン台（約20億4,000万円台、1ウォン＝約0.102円）、約10万トン台

5.供給者：Royal El Minya Cement、Albatros International Cement Trading

6.関税品目分類（HSK）：2523.21.0000

7.調査対象期間：（産業被害）2018年1月1日～2021年12月31日、（ダンピング率）2021年1月1日～2021年12月31日

8.調査対象者：国内生産者、輸入者、需要者、流通事業者、海外供給者

（当間正明）